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手術支援ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」幅広いがんで保険診療に
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がん先端治療コラム:手術支援ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」

がん先端治療コラム:手術支援ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」

手術支援ロボットのダヴィンチは、市場に導入された2009年を皮切りに、現在は日本全国の医療機関で採用されています。低侵襲手術中のトレーニングと連携手術機能を兼ね備え、臨床性能をアップさせる高解像度3D画像の対応や、最新のユーザーインターフェースを採用しているのが特徴です。

がん先端治療でも注目を集め、将来性のある技術として期待されていますから、採用事例が増えて普及が広まっているのも頷けます。2012年に前立腺がんの保険対象に認められ、2016年には膵がんも対象となっているので、ますます普及拡大が期待されます。2014年には既に胃がんの先進医療に認められていますし、2016年に子宮がん先端治療が承認されているので、もはや対応していないがんはない印象です。

ダヴィンチのがん治療実績

このダヴィンチはアメリカで開発され、医師の手の動きに合わせて正確かつ精密な手術が行えるメリットがあります。内視鏡を使って手術するシステムですから、患者さんの体を大きく切る必要がなく、難しい手術でも負担を最小限に抑えられます。また、日本を含めて数多くの実績があるので、これから手術支援ロボットダヴィンチを使った施術を受ける患者さんも安心です。
2018年にロボット支援施術の保険適用範囲が広がったので、今後は更にダヴィンチの活躍するシーンが増えていくでしょう。近年は腎臓と泌尿器領域外をカバーし始め、がん先端治療としては勿論、それ以外の分野の治療にも期待が掛かります。将来的には、心臓外科領域も視野に入れられており、近い将来に難しい心臓手術も、保険適用で無理なく受けられるようになると考えられます。

日本人に多い前立腺がんは手術の症例数が豊富で、これまでは下腹部を大きく切っていましたが、ダヴィンチだと数カ所の手術痕で済みます。やはり内視鏡技術を採用していることがポイントで、体力が少ない人でも手術を受けられる可能性が高まったり、回復に要する期間の短縮を実現しています。
腎がん比較的症例数が多いがんの1つで、以前は横腹に大きな手術跡が残りましたが、現在は4箇所程度の穴だけで手術可能です。腎臓の動脈を遮断して血液を一時的に止め、腫瘍を取り除いてから確実な縫合が不可欠でしたが、ロボット手術の時代は血流遮断時間が短くなり腫瘍の取り残しも減ります。これは既に医療現場で起こっている変化ですから、従来のがん治療のイメージは大きく覆ったといえるでしょう。
肺がんの症例数はやや少なめですが、日本では罹患者が死に至る確率の高い恐ろしい病気です。ただ、内視鏡を使うロボット手術のダヴィンチは、肋骨や筋肉を切る必要がないので、体に優しい次世代の肺がん手術方法として期待されています。保険診療が申請できたり、安心安全な確実性の高い手術が受けられますから、ダヴィンチはまさにがん先端治療の代表格です。

ダヴィンチの今後の可能性

対応が後回しのがんを含めた疾患は、まだまだ症例数が少ないのが現状です。それでも、短期間の内に成功例が増えていますし、改めてロボット手術の有用性が再評価されます。ロボット手術というと、人の手を介さない冷たさを連想させますが、実際は人が手足や目を使って施術を進めます。つまり、手術に支援ロボットを使うか否かを除けば、今までの治療とあまり変わらないわけです。変わったところを1つ挙げるとしたら、それはがん先端治療が着実に進化しており、保険適用が認められるほど安全な技術が実用化されている事実です。将来性の高さは医療関係者の間で評価されていますし、使いやすさや手術の進めやすさ、信頼性などもお墨つきを得ています。ロボット支援手術の件数は年々右肩上がりですから、将来的に間違いなく症例数が増えていくでしょう。
大腸外科では先行してがん先端治療が推し進められ、胃外科治療においても成功例が増加中です。呼吸器外科は少ないですが、泌尿器科は胃外科に負けじと手術の件数を伸ばしている状況です。2018年の診療報酬改定で、保険診療がロボット手術に拡大されましたから、右肩上がりだった手術件数はもっと増えるはずです。

設備が設備なので、どの医療機関でも導入できるわけではありませんが、がんを中心とした先端治療に力を入れる施設は前向きに検討したり、既に導入を決めています。
それほどまでに魅力的で、将来の医療を大きく変えるほどの技術ですから、今後の導入施設拡大に期待が集まります。対応する疾患の種類も増えれば、信頼性は今以上に上がっていきますし、ダヴィンチで救われる患者さんも増えるでしょう。全ての疾患に対応するわけではないものの、多くの外科治療で適用できる可能性を秘めます。
手術時間が短く済んだり、体力を温存しながら切除が可能など、がんの悩みを抱えている人にとって朗報です。回復に必要な時間が短くなるので、入院期間も短縮できますし、医療費の負担も軽減される結果に繋がります。実に合理的で誰にとっても魅力がありますから、手術の有力な選択肢として検討の価値があります。

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