「手術」、「放射線」、「抗がん剤」の、いわゆる標準治療もかなり進歩してきました。これとは別に、「がん遺伝子治療」、「免疫細胞治療」、「特殊な放射線治療」などのがん先端治療も日進月歩で進化しており、オプジーボなどの分子標的薬や遺伝子検査など、新しい動きも日々報道されています。多くの選択肢が出来てがんに対抗する手段が増えたのは良いことですが、一方でどれが自分や家族にとって最適か、迷い悩むケースも増えてきています。
また、残念ながら、標準治療の病院では、標準治療を推奨され、がん先端治療の対応は行ってくれません。そもそも保険診療の大病院からは、がん先端治療はまだ外様のようにも見えるようです。標準治療の中でも、我が国の伝統として「手術」が多く、「放射線治療」が少ないという傾向もあるようです。
いずれにせよ、標準治療だけでは、再発予防に必ずしも万全を期することにならず、実際に多くの患者さんでがんが再発しています。がん先端治療を標準治療と組み合わせる「複合治療」は、がんの再発予防だけではなく、抗がん剤に打ち勝ったがんの再発や転移にも、非常に有効で高い相乗効果が期待できます。「がん遺伝子治療」は、各種がん抑制遺伝子の他に、発現を止める働きの「EZH2抑制RNA」、がん遺伝子治療が効きやすくさせる「ガンキリン抑制RNA」など治療タンパクを使用し、治療効果を高めます。
私たちは、最新の優れた辛くないがん治療の情報を集め、再発したがん治療は勿論、がんの再発や転移を防ぐための有効な治療をより多くの患者さんに情報発信し、がん治療にお悩みの患者さんやご家族のお話をお聞きして、効果的な治療情報をご紹介し続ける、「がん治療の総合窓口」と言えます。患者さんとそのご家族にとって「ベストな道」を一緒に考えます。
がん治療の分野では「放射線」「抗がん剤」「外科」以外にも、さまざまな治療法が登場しています。最新の治療法によって、従来の治療法より高い効果が期待できるケースも多くあります。さらに、三大標準治療と最新治療法の組み合わせによって、治療が困難とされるがんの治療の可能性を高められることもあります。
一方で、「抗がん剤は効かない」とか、標準治療の副作用から「がんは治療しない方が良い」などというネットでの論調も時々見かけます。また、特定の治療方法だけを盲信される患者さんのケースもあるようです。確かに、何らかの要因で免疫力がアップして自然治癒した例が無いわけではありません。また、高齢者やがんのステージが進んでいて、あえて辛い治療はせず、緩和ケアを選択するということはあり得ます。
ただし、治る見込みがあり、治したいのであれば、放置するという選択肢は偶然に期待するものと言わざるを得ません。いろいろな情報が洪水にように溢れている中で、取捨選択して正しい情報を得、適切な治療方法を見つけることがこれまで以上に重要になっています。
がんの種類やケース、状況によって最適な治療法は異なります。また、標準治療が基本的に保険適用となるのに対し、がん遺伝子医療や一定の分子標的薬といったがん最先端治療は、公的保険の適用外となっています。私たちの役割は、患者さんにとって最適な治療法を一緒に見つけていくことです。保険治療以外にも選択肢を広げ、本当に自分に合った治療法を見つけていただくために、私たちのようながん治療専門のコンサルタントがサポートさせて頂きます。
私たちは患者さんの状態や進行度合いに適した最良の辛くない治療を提案します。自分に適した最良の治療法を見つけることががん治療の大切なポイントです。
がん治療は「分子」や「遺伝子」と言ったがん最先端治療時代へと変わりつつあります。すでに数多くのがんを引き起こすがん遺伝子やがんを抑制する遺伝子が見つかっており、がん細胞を「分子」「遺伝子」レベルで捉え、分析し、治療を行う治療方法が可能となっています。
がん遺伝子治療とは、体内にがん抑制遺伝子を導入し治療を行う方法です。
現在は、まだ数えるほどの医療機関しか日本国内で「がん遺伝子治療」が受けることができません。しかし、がん遺伝子医療は、副作用がほとんどなく、再発・転移などの進行したがんに対する効果も認められていますので、今後のがん治療ではスタンダードにもなり得る治療法だとも言われています。他の治療との相乗効果も期待されています。
がんの治療では、治療中の副作用だけでなく、治療後の生活に支障が出ないかという、患者さんの負担の問題もあります。そのような負担をできるだけ減らすためには、体質やがんの性質を患者さん個人のレベルで分析し、より効果的な治療を行うことが大切です。より効果的な治療を行うためには、自由診療や混合診療といった選択肢も視野に入れて検討する必要があるでしょう。
米国では、プレシジョン・メディシン(Precision Medicine)と言って、日本語では精密医療と訳されますが、患者さんの個人レベルで最適な治療方法を分析・選択し、それを施す治療が一般的に行われています。最先端の技術を用い、細胞を遺伝子レベルで分析し、適切な薬のみを投与するものです。